ヒカオケ2023・タイクーン吹遠征感想戦:ヒカオケ編

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この記事は、ヒカセンにしてエクスデス信徒が光のオーケストラ 第2回演奏会とタイクーン王立吹奏楽団演奏会をハシゴして無事情緒が床ペロした話のヒカオケ編、2023年12月23日に東京都中野区は なかのZERO大ホールで開催された「光のオーケストラ 第2回演奏会」の感想戦です。

演奏内容の都合上ある程度(この記事ではだいたい漆黒編まで)のネタバレが避けられないので、ご自身の進行度に合わせて閲覧をお願いします。なお、ワレワレは暁月開幕直後くらいの進行度のため、暁月編に突入すると途端に感想の解像度が落ちます。そのあたりもご容赦ください。

総合編も合わせてどうぞ。

ひとくち感想

開場プレコンから見送り、視覚表現を最低限にした舞台演出からリスナーロールへのギミックまで、徹底して「ヒカセンたちの音楽体験を編曲と演奏を通じて共有する」ことに全振りした、全力のアライアンスレイドでした。

涙腺が壊れるタイプの情緒破壊されました。所属FC団員ども、今回も最高だぜ!!!

新宿の「過去視」:ヒカオケ第1回レポート(参考)

会場の なかのZERO へ向かう途中、そういえば……と散歩がてらに訪れた場所は、向かいのARTNIA入店待機列とは対照的にひっそりと静まりかえっていました(前回会場の新宿文化センターは改修につき長期休館中)。威厳ある字体のプレートを見ていると、耳鳴りとともに頭に痛みがはしり眼前に輝点が生まれ、視界と意識が彼方へ引き離されていきます。

「うっ、頭が痛い!”超える力”の『過去視』じゃ!」

『都合のいい”超える力”だな……

紀行録・光のオーケストラ:デルタスケープから見た「ヒカオケ」

演奏と合唱の力を持つ光の戦士たちによって為された演奏会コンテンツ「光のオーケストラ」。そこにリスナーロールとして参戦した、とあるヒカセンによる紀行録(をだいぶ盛った記録)である。

プレコンサート~紅蓮編

時はまさにクリスマス、エオルゼア的に言えば星芒祭まっただ中の開演日。開演を待つ なかのZERO大ホールでは、光のオーケストラ専属合唱団「ルイゾワスマイル合唱団」が星神の聖人の衣装に身を包み、星芒祭を祝す歌声を響かせていました。やはり、生の歌唱合唱はイイものですね。

The Measure of “Their” Reach:開幕掴まれる支配圏

ルイゾワスマイル合唱団員が揃って右手を握り左肩に当ててV字を作る「帝国式敬礼」を行い、金管からぶっ放されるB♭オクターブ。紅蓮の血嵐をくぐり抜け「光のオーケストラ」第1回演奏会をリスナーロールで Complete した身には、この時点で何がお出しされるかがもう分かる。

アラミゴ国歌「壊神の拳の届く場所」そのメロディをそのままにガレマール帝国が歌詞をすげ替えたギラバニア統治領歌「我らが支配圏」。

第1回ヒカオケは前者の合唱で幕引きとなったけれど、今回は同じ曲の歌詞違い。アレで終わったわけじゃない。新たな幕開けを、この耳で、聴いて、感じることが……
まぁその次の紅蓮のプレリュード含め涙腺ぶっぱだったよね!前回のアンコール曲を初っぱなに持ってくるとか、涙腺来ないわけないよね!!
ヒカオケの面々に開幕早々、これからの時間と空間の「支配権」を主張されたのでした

「我らが支配圏」の英題は The Measure of “Our” Reach、「壊神の拳の届く場所」は The Measure of “His” Reach

ラールガーズリーチからアルファまで

続いてのラールガーズリーチは各パートに見せ場たっぷり。木琴にユーフォニアムソロ、オーボエに、コーラス、そしてオーケストラの編成としては異色のエレキギター。情景は移り、ギラバニア湖畔へ。ロッホ・セル湖をわたるトランペットの高音が、塩と苦難の歌を客席に伝えます。そして、眼下はアラミゴの宮殿で紅蓮決戦のさなか。猛るホルンの音に呼応して金管から続いて上がるは「鬨の声」!そこから初出のカットシーンが忘れられない「銀鱗と鋼鉄」を経ての「龍の尾」は滾る!2ループ目でリズム隊が”味変”してきたのもよかったです。

ヤンサの夜が、あやしく更ける……フレーズが不穏になり月下に咲くは彼岸花。男声・女声パートが別れている原曲と違い、男声と女声が掛け合うアレンジの解釈がよきでした。

紅蓮編のクライマックスは次元の狭間オメガ・アルファ編。「心を持たぬ者」「空より現れし者」ソプラノのソロがすばらしかった!
このあとのアンコールはトンチキ感知しちゃったんで割愛するけど、いつもヒカセンの情緒をごりごり擦ってくる側の運営開発スタッフが招待受けて情緒擦られてて……イイ!ってなりました。

幕間には賑々しいナマズオ金管の皆様が法被で「天晴大鯰音頭」をお披露目。ヒカオケ自体、ヒカセンによるヒカセンの祝祭の趣もあり、やはり現地に来て良かったなぁ……となりました。

漆黒編

アルファスケープの「心を持たぬ者」「空より現れし者」ふたつに共通するモチーフを引き継いで……たかどうかは憶測の域を出ませんが、漆黒編は前述の2曲と同じく新生エオルゼア収録楽曲「神なき世界」からのモチーフをもつ「驚嘆の真実」から幕を開けます。漆黒中は水晶公とお話しするカットシーンで流れることが多く、曲も相まって神妙になってた印象。

第一世界ツアーからの涙腺崩壊

曲は第一世界の故郷()クリスタリウムへ。最後に「悠久の風」を感じたのは幻聴ではなかったようです。

バトル曲満載で血の気が多かった紅蓮編に比べ、漆黒編は夜を取り戻していく第一世界の各所を回っていく感じ。
レイクランドにイルメグの集落と巡っていきましたが、その中でも白眉はやっぱり人力\ラヒッ/!(ラケティカ大森林昼「シヴィライゼーション」)。

生声\ラヒッ/ おつよい!

「アレ歌えるんだ?」な感想を当時ちらほら見かけましたが、ホタテにそれっぽい歌詞が後付けされたり(究極幻想)、あの ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー(ミンサガ「熱情の律動」のスキャット冒頭)をライブの時も同じように再現してくれたりするから、そういう感じで耳コピ・訳詞?採譜したんだろうなぁ……なんて憶測をしてみたり。

第一世界巡りの総仕上げはグルグ火山、結果にコミットさん(「インサニティー」)は各地を巡ってきた旅情を損なわないスタイリッシュな演奏でした。

偽りの天界から急転直下、時を刻む秒針の音とともに冥き水底にたゆたうアーモロートの街並みを視てしまったら、そりゃ涙腺壊れるよね。静かに涙の流れるに任せていました。そして、テンペストの深淵に原曲ではあり得ないクリスタリウムのフレーズがぶつかってアーモロートが崩れ落ち、終末幻想の再現へ。そこから満を持しての「貪欲」は流れが完璧すぎてもう。 we fall… のコーラスが入るところが全力で大好き!!(フィールド落下)

水底の追憶:砕けぬ想い~ To the Edge

そのテンションのまま「砕けぬ想い」でハーデスとの決着をつけたところで指揮の先生が客席に一瞥もせず無言で台を降り、そのまま舞台袖に消え……指揮者不在で再び刻む秒針の音、アーモロートの深きで聞いたそれよりテンポの速いこれは To the Edge!そして舞台に戻ってきたのは黒いローブに白い仮面の古代人!

客席リスナーロールが思わずどよめく中、光の戦士と闇の戦士の衝突は一足早いヴァイパーのような双剣からくり出される剣戟を交えるようなSEとともに佳境へ。……えっ、あれLBチャージなんすか?!ぎえぇぇぇ……ってしてるうちに、ここで絶対あるはずのエモートを見逃してしまい……痛恨。

LBチャージのアクティブタイムマニューバー、のちに楽団員によってこのようにたたえられました。MIP押し足りない。

ところで、パンフの奏者コメントにあった「譲り合い タンクのどうぞ リスタート」すんごく身に覚えがあるんですが……(自分の初見 To the Edge 体験から。違ってたら擦ってごめんね。アレは初見側でも美味しかった)

そして「秘話」的アンコール、なんとなく暁月みを感じていたら暁月出典でした(エルピス夜)。ワレワレにもちゃんと彼の視線の先の「かれ」が見えてましたとも。ファンフェス中にまだ本文書いてたんだけど、ピアノライブで思い出して泣いちゃった……

幕間には妖精王ティターニアがホルンとヴァイオリンを侍従に参戦(「目覚めの御使い」)。2人パーティとは思えぬハーモニーの豊かさに引き込まれました。

暁月編

Tales of loss and fire and faith… いまや耳に馴染んだプレリュードはこちらになりましたね。このプレリュードがデフォルトなのもあと数ヶ月ですか。

プレリュードのあとはオールドシャーレアン昼曲「知神の水瓶」。
いやデジョン先としてホームポイント登録してるからホーム感はあるんだけど……”水瓶”かぁ……と物足りなさを引きずりつつ、舞台はラビリンソス昼に。ピアニカでるし、パーカスがいろいろ出してきて楽しそう!
このとき使っていたバードコールを遠征最終日のトラベラーズファクトリー ステーション(東京駅店舗)で見つけて「これかぁ!」と嬉しくなりました。

そこから!どちゃくそ王道オーケストラで「ゾットの塔」はやめろほんまに!!!!!初FFが4で兄さんにいろんなはじめてを擦られた故に暁月ベンチマークトレーラー初見で情緒がジュッってしたワレワレに効くわ!!!客席バインドされててもアクティブマニューバーするわけにいかんし、いまから避けられない討滅戦が怖いんですよ……。ゾットの塔の緊迫感を引き継ぐID3ボス戦「終の戦」から一転、これまでのFF14で聞いてきた各モチーフメロディのなかで、いちばん温度差で風邪引く「帰らん、地平の彼方へ」。ラジオ音質をカズーで再現した雰囲気といい、話に漏れ聞く”現地”でも風邪引きそうです。

あ、Each Drop(「小さき命」の英題)だ……となったあたりから、指揮に違和感を覚えます。
……絶対降りてこっち向かないマンじゃん……これ、アレじゃん……

「プレイ時間」は確保されてるので、必要なのは覚悟。

そこから、な、なんか……かつての星芒祭でコーラス指揮するミニゲームに失敗したときに聴いたような「絶望的」な”何か”が流れてきたぞ……?(「絶望の果て」)からの終末樹海!ミュートをつけたトロンボーンにブルガリアンコーラスが、むちゃくちゃかっこいい!

なんか、ここからは詳しく曲名出さない方がいい気がしてきた!”答え”合わせ[Answers] がだいぶ必要なので!!
ただひとつ。終焉を謳う闘いから With Hearts Align するとき発せられた”想い”、がっつり響きましたよ!

アンコール~見送り

「街のテーマ(暁月)」で(その前の「小さな一歩」を聞き逃してる?ッぽい)まったりしてからドカンとぶつける「ハピネスキャロット」!パーカスが跳ねチェロが回る!リスナーロールもクラップで応戦だ!

そうしてすっかり日の落ちた時刻になり奏者もほとんどはけたホールの舞台の片隅、ピアノの下から小箱(アンプですがな)をごそごそ取り出してぽつぽつと紡がれた見送りの1曲は、オールドシャーレアンの夜曲「知神の巻貝」。やっぱりあると思ってた……!この実家のような安心感……!

たしかなまんぞくと旧交を暖めつつ、フラスタをちょい写真に収めたりなんなりし、秋葉原の Beer Spice Otaku でクラフトビールを浴びながらの感想戦をもって「光のオーケストラ 第2回演奏会」は無事 Complete しました。

あれだけ浴びた生音の圧も、技量と熱量が織りなす編曲の妙も、一たび過ぎれば幻のよう。そして、舞台は中野から立川へ。
「FF5<デルタスケープ>『全曲』ってことは、“Disc1の最後の曲”もやるんだよね?」とヒカオケ感想戦の席でエールをあおり、同席のヒカセンに念を押す目は、たぶん笑っていなかった……。

タイクーン吹編につづく

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