召喚バトン -Another Tale of Pieta d’Exdeath-

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トリップバトンに回答してたら思いついてしまったので、ちょっとやってみようと思います。

実在・架空を問わず、「バトンを回答する人」の元に「指定された人物・モノ」が召喚される「召喚バトン」です。
(ただし、いくら永遠にお持ち帰りしたくてもちゃんと還さなくちゃダメダメよ)

バトン回答者が指定世界を旅する「トリップバトン」の逆バージョンですね。
設問リストにエントリの下の方にあります(ショートカット)

うちは、先の「トリップバトン」駄文と対を成す形で書いていきます。
ということは……召喚されるのは「わたし」で、回答者は……お察し下さい(w
そして、相当の妄想が入ってることをあらかじめご承知下さい
初っぱなからこんな奇妙な回答でええのかしらん……


■1.貴方は「Dynastess」を召喚するすべを手に入れました。それはなんですか?(アイテム・呪文等、手段は問いません)
虚と実の狭間に揺れる我が手に、銀の鎖が滑り落ちる。
その終点に、透明な金色の滴が柔らかな光を放っていた。
握りしめると、虚ろなる我が内を駆けめぐる力の奔流とともに光が強く拍動をはじめる。

力に意志を乗せ、深く念を込めた。
呪文は必要ない。あるとするならば、ただ一言。
—————-「来たれ」……と。

■2.召喚された人(モノ)は貴方のために特別な力(特技など)を使ってくれます。それはどんなモノですか?
我が前に「それ」が現れることはなかった。
次元を隔てた召喚に、細かな制御ができなかったのだろう。
しかし、次元の狭間のどこかにいることには間違いないはずだ。

しばらくして、手の内で金色の光が不規則な明滅をはじめた。
あたかも危機を示すかのような瞬きに違和感を覚え、光に意識を集中させる。
意識の視界の奥で、ある光景が浮かび上がった。

うち捨てられた古代遺跡を慌ただしく駆ける人間と、それを追いかける旋風の魔神。
後者は核である中心の球体が魔力を帯び、攻撃態勢に入っていることが伺える。
召喚を受けた前者—「彼女」—には反撃の手段が見受けられない。
さりとて、斯様に離れた地へ援護を行うことは……。
短い思考ののちある手段を思いつき、眼前に魔力を収束させる。

「デジョン」

力ある言葉に応え、時空の歪みが口を開けた。
それに向かって手にしていた剣を投げつけ、即座に視界を追う。

「彼女」は貸し与えた剣を手に取り、その危機を脱していた。

(* この設問の回答はむしろ後述のような気もするな)

■3.しかし、突然やってきた人(モノ)のことを、家族や周辺の人にどう説得しましょう?
説明・説得をするべき者はここには存在しない。

しかし、気になるのは「彼女」の後ろに、時折ただの光の反射と思えぬ煌めきが見えることだった。
その輝きは、かつてわたしを封じ時を止めたものを思い起こさせ己の内を掻き乱す。

この召喚には別の意志が介入しているのではないか、と……

■4.周囲にも理解して貰いなんとか一緒に過ごせていけそうです。
召喚した人(モノ)との暮らしぶりはどんなですか?
動揺と高揚、冷静さをない交ぜにして走る「彼女」の息づかいや思考の独り言が、貸し与えた剣を通して聞こえてくる。
この世界ではあり得ない—わたしに向かい得ない—情動を秘めた「彼女」の言動に、己の中へ何かが流れ込んでゆくのを感じた。

ただし、聴覚を直撃するような
「リアルえくたんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」の発言には多少辟易したことも追記しておく。

■5.召喚した人物(モノ)と一緒にしたいことはなんですか?
変わり果てた最奥の地を目の当たりにした「彼女」の愕然とした表情を、忘れることはできない。
枯れた結晶の大地に、力なく剣が倒れ落ちる。

無理もない。
召喚を受け追い求めたものは、既に敗れ去っていたのだから。
では、ここに「在る」わたしは何か。
それは、例え実体として目視できなくとも誰より「彼女」が知るところであろう。

しばし顔を伏せていた「彼女」が静かに顔を上げる。
その両眼は閉じられ、代わりに口から旋律をともなった言葉が紡ぎ出された。

『ひとりきり……瞳を閉じて……貴方へと…うたう歌……』

遮るもののなにもないこの地に、歌声はかそけき風となって彼方まで渡る。
それに隠れるように、わたしもともに言葉を紡いだ。

“この心で貴方を 繋ぎ止め 抱きしめて……いたかった
離れても 心は一つ 想い込め うたう歌
イノリウタ 虚空(そら)に消え行く 貴方に届け”

■6.ずっと一緒にいたいのは山々でしょうが、
そろそろ元の場所(世界)に還さなくてはいけません。どうしますか?

『せめて……その眠りは安らかなるものでありますように』

歌の後に添えられた祈りは、声にならぬが故にことさら我が内に響く。
たとえ目に見えなくとも、わたしはここに「在る」……
それを示すため額ずく「彼女」のもとに琥珀の滴を捧げようとした、その刹那。

音もなく崩壊する大地に巻き込まれ、「彼女」は虚空に投げ出された。
咄嗟に伸ばした手は、「彼女」に届く寸前で突如現れた黒の塊に阻まれる。

「無」の力——-先の闘いで収束したのではなかったのか?!

退け!!
全霊の力を込め目前の黒塊に命じるが、呼応する気配はない。
それどころか、わたしをも呑み込まんと迫り、暗き空をなおさら黒く塗りつぶす。
黒の坩堝で、彼我がない交ぜになる感覚——-
先の闘いで不覚にも呑み込まれ「我ならざる我」と変貌させたそれを、よもや、二度も味わうこととなるとは……

黒に揉まれながらも懸命に自我をつなぎ止め「彼女」を探すなか、ふと、視界に小さな煌めきが入り込んだ。
ひとつ、ふたつ……全部で4つの光は、しばしわたしの周りを舞うと眼前に集い、まばゆい白で塗りつぶす。
視界を取り戻したときには、空は星を散りばめて元通り広がっており、4つの煌めきは横たわる「彼女」のそばに控えていた。
その1つを間近に見て、推論を確信に変える。

「彼女」のゆく後にちらほら見えていた煌めきは、やはり創世の輝き—クリスタルの砕片—であった。
かつて我が渇望のために利用し、敵対さえしていた存在がこの召喚を庇護し、あまつさえそれに救われるとは……なんとも皮肉な話だ。

4つの輝きに見守られる中、静かに寝息を立てる「彼女」の顔に伝う水の跡を拭い、首に琥珀の滴をかける。
それを合図にしたかのように身体は金色の光に包まれ、小さな輝きに護られながら舞い上がった。
徐々に高く小さくなり、虚空の彼方に吸い込まれる光を見送りながら、捧げられた歌の歌詞を今一度反芻した。

—–離れても、心は一つ—–

たとえ世界を隔てようとも、時を止められていたとしても、
絆を紡ぐことは、できるのだ。

祈りとともに流れ込んだぬくもりは、今も我が内に宿る。
それを受け入れたとき、わたしは真に『死を超えるもの』となり得たのだ。


■7.お疲れ様でした。今度はどなたに誰を召喚してもらいましょうか?
さて、某所に流したのとは別にリクエストが届いているな。なになに……

  • 楠森あき 嬢:エメット(FFTA)
  • 米姫 嬢:バッツ=クラウザー(+1人追加可)

気の向いたときに取り組んでいただければこれ幸いである。

改めてバトンを復讐復習するぞ。
「バトン回答者」の元に「指定されたキャラクター」が「召喚」されてやってくる。
お持ち帰りしたくても最終的にはリリースするのだぞ(←
リリースは一時的でもよいからな(薪割りダイナミック)

設問は下記の通り。

  1. 貴方は「(指定された人物・モノを入れてください)」を召喚するすべを手に入れました。
    それはなんですか?(アイテム・呪文等、手段は問いません)
  2. 召喚された人(モノ)は貴方のために特別な力(特技など)を使ってくれます。
    それはどんなモノですか?
  3. しかし、突然やってきた人(モノ)のことを、家族や周辺の人にどう説得しましょう?
  4. 周囲にも理解して貰いなんとか一緒に過ごせていけそうです。召喚した人(モノ)との暮らしぶりはどんなですか?
  5. 召喚した人物(モノ)と一緒にしたいことはなんですか?
  6. ずっと一緒にいたいのは山々でしょうが、そろそろ元の場所(世界)に還さなくてはいけません。どうしますか?
  7. お疲れ様でした。今度はどなたに誰を召喚してもらいましょうか?

無論、このエントリのような形で回答せんでええぞ。自己満足以外では疲弊するだけだッ!

コメント

  1. AD794 より:

    クリスタルの向こう側にあるベッドの中でいちゃいちゃじゃないんですか?(何

  2. Dynast[es]s より:

    >なくよたん
    ベッドじゃあ小さすぎて、わたしはともかく『彼』が入りきりませんッ!