冷菓のリドルアナこと、本年のゆず庵「世界一すごいパフェ祭」のレポートである。
さて、ようやく攻略編だ。
一連のレポートを初めて閲覧する方は前書き・材料編・建造編も併せて御覧いただきたい。
前年度のパフェ祭では
- キャパシティ以上の取り分を持ち帰り壮絶な戦死を遂げる
- そのため、冷菓が行き渡らなかった者を出した
という反省点があったようで(前回は参加していない)、今回はそれを踏まえた整理券制度がとられた。
ワレワレの整理番号は97と、かなり後半。奥座敷で談笑しながら時を待つ。
その間にも、先の参加者が山盛りのアイスクリームに菓子ともおかずともつかない代物をのせて次々と帰ってくる。
約半時間の後、ようやくアクティブターンが回ってきた。
容器と愛用の得物(後述)を持ち、ワレワレもまた冷菓の塔に挑む。
あいすでぃっしゃーーー。(大山のぶ代声で)
たかがディッシャーと侮るなかれ。
凍てついた冷菓の柱をものともせずえぐり抜き、すくい取ったその形状もまた普通に丸い故、精神的な重圧が少ない。
ゆず庵パフェ攻略にお奨めできるものだと思っている。
この写真はふぇあちんからの提供である。多謝。
はい、魔が差しました。ごめんなさい。
朝からろくに炭水化物をとってこなかった故、つい………。
卓上食塩を借りて、まずはこのトウモロコシへ一気にかぶりついた。
うむ。これはうまい。昨今よく出ている妙に甘い品種ではないな。
こういうトウモロコシを水ゆでし手塩をまぶしてかぶりつく。夏の美味ではないか。
「ひとり一切れ」ということで、当然こちらも入手。多少白っぽいが、かつおのたたきである。
見ての通り、アイスクリームまみれでとても食べられそうになかったので、トウモロコシの時に使用した塩をここでも振りかける。
アイスまみれの見た目に反して、美味。決して負け惜しみではない。本当においしいのだ。
むしろ、かつおの周囲にあったアイスクリームの方が災厄であった。
生臭い。ひたすら生臭い上に甘い。
他の部分のアイスクリームやトッピング具材でごまかし、汚染された部分をようやく押し込んだほどだ。
それよりも更に恐ろしい汚染物質がふぇあちんの処に回っていた。
それすなわち、 デ ミ グ ラ ス ソ ー ス の か か っ た アイスクリームである。
かつおのたたきに塩をかけた刹那、周囲のテーブルから「勇者!」と声が上がったが、わたしごときを勇者と呼ぶのははばかられよう。
真の勇者というのはこのようなモノを指すのである。
BGMは是非、「勇者の挑戦」@ドラゴンクエストIIIで。
「はじめは少なめに」ロウのおかげか、1巡目を難なくこなしたワレワレは2巡目に挑む。
しかしながら、いかに久保田食品の高級アイスとはいえども、こう甘いものが続くといささか飽きがくる。
なんとか食欲という名のモチベーションを取り戻す方法は……あった。
「飲食店に菓子類の持ち込みはよいのか?!」というツッコミは置いておいて。
この手の辛味は正常なる味覚を取り戻すのに大いに役立った。
2巡目もなんとかこなし3巡目へ。
3巡目ともなれば冷菓の塔は削り取られ、大半が消去している……ように見えるが……。
とんでもないのである。あの削られたアイスの下に、まだ無傷の柱があるのだ!
猫の手も借りたいということで………
大熊猫の手も借りてみた。
中の人などいない!
字幕の通り、この方は土佐電氣鐵道の中の人、ウテシ運転士のましろ氏である。
そういえば、一昨年の第1回の際にもお世話になった(^ω^)
さすがに4巡目……には手が出ず。
無念のお片付けとなった。ここでもスタッフの手つきは手慣れたものだ。
残りのアイスクリーム類は、スタッフ達の賄いとなる。
ひとつの闘いは終わった。しかし、そのエピソードはまだ終わらない。
混沌の遺産を賭けた静かな闘いが始まろうとしていた。
【バンガ異変番外編に続く】
コメント
わ…笑いすぎておなか痛い…(x_x;
同じことのレポートを書いているはずなのに、この文章力の差は何なんでしょう。脱帽です。
いやいや、分量の勇者ではなかったが、あのかつをに最初に塩を振り口に入れたアナタは間違いなく勇者です。
>ふぇあちん
いつものエントリの文体と違うだろう?
通称「中の人モード」と呼ばれている文体だ。
(実際にはそう呼ばれていない……が過去にいろいろと使われたモードである)
表現を大仰に、直喩・暗喩を多用しているのが特徴といえるな。
<アイスまみれのかつをに塩
「コロンブスの卵」というべきなのだろうか。
ゆず庵では塩で食べるのがデフォルトであるのも一因であるし、甘い鰹よりは……という選択でもあったと思う。
そういえば、そちらの日記のエントリで
>ポージングが微妙にコスプレイヤー
とあったが彼女、微妙にコスプレの経験があるぞ。