[Exd’ Libra ’07] 残照・宴の後 [MFT2]

今日が給料日なので、仕事終わってから通勤定期とかお昼ご飯のスープ(ドラッグストアで買いだめする)とか買い出しにいったら、ちと衝動買いした上に帰るのが遅くなってしまい……

うは、ネタがなーい |||orz

おそらく、一番手っ取り早いえくネタ補給は未だ第1世界を出ていないGBAFF5のプレイ再開と思われるので、平日はプレイ日記しながらネタを暖めて、週末にネタ披露……できたらいいなぁ。
FF5入りのDS充電しておかなくちゃ。
10/14-15に派遣クエストでお泊まりという一番の壁があるんだけど、まぁ、そのときはそのときということで。

今日は、何かと暖めておいてお蔵入りになってるテキストネタをHDDから再掲載。
MFT2開催時に降りてきたネタからです。


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すべてが、解き放たれた。

旋律は風に乗り、水と共に流れ、
鼓動は大地に息づき、歩む者の心に炎をともらせる。
それは現実と幻想の隔てを越えてこの世界を旅し、
戻っていったものに等しく受け継がれていた。

『くさびはなくとも世界は残る……か』

脳裏に響く低い声に、彼女は軽く頷いて視線を彼方に移す。
残照がその視界を赤く染め上げていた。

「この世界が望まれる限り……うぅん、わたしがずっと望んでる。
誰かがここのこと思い出して、いつでも来られるように」

この異世界で新たに刻まれた記憶を懐かしむように彼女は目を閉じた。
昼間の熱気を宿した風が顔をなで、己が種族の象徴である銀糸の髪を弄ぶ。

『ところで』

しばし回想にふける彼女の意識を、声が現実に引き戻す。

『おまえのデータのタイムスタンプがあり得ないことになっている件についてだが』

隠しておきたかった事実を突きつけられ、彼女の目が泳いだ。
顔がみるみるばつの悪い笑みで満たされる。

『「ちこく禁止」違反だな』

「えぅ……」

脳裏の声がぴしりと彼女を打ち据えた。
時を経て、この世界で「審判の霊樹」という役割を得た「彼」の断罪からは、誰も逃れられない。
それは強い願いを以て彼をその意識に宿し、この異世界を創った「彼女」とて例外ではなかった。

『さて、どうしてくれようか……』

世界を縛る「法(ロウ)」の違反には「罰則(ペナルティ)」が課せられる。
果たしてどんな裁きが下されるのか、緊張で笑顔が凍り付いた彼女の脳裏に
聞き覚えのある……いや、決して忘れることのない旋律が流された。
「彼」の意を察した彼女の口の端が更に引きつる。

「ちょっと待った、よりによって『それ』?!」

もし、彼女の内にいる「彼」が目の前に現れ、その表情を見ることができたなら、
邪な笑みを薄く浮かべ、あわてふためく彼女を見下ろしていることだろう。

「こっ……この故意犯……ッ!」

目の前に作り上げた幻像をかき消すように
彼女はわぁと頭を振り、頭上の長い耳をふさいだ。
無論、そうしたところで「彼」の声を遮ることはできない。
涙目で頭を抱える彼女に、声は容赦なくたたみかける。

『よもや、やらぬなどとは言わんだろうな』

「ちょっ、ちょっと待っ……!いくらなんでも、それはないっしょー?!」

『拒否するならば罪状を追加するぞ』

「その前にあの曲、この世界と関係な……」

『「エクセデス愛護」いはーーーんッ!』

「自分で言うなぁぁぁぁぁぁッ!」

異世界の夕暮れに絶叫がこだまする。

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それから。

旋律とそれに合わせて紡がれる言葉の連なり—歌—が、
夜風に乗ってかすかに異世界を流れていったとか、いかなかったとか。