根無し大樹に「はるかなる故郷」を:DFFOO第2部最終章後編感想戦

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このお話は

DFFOO 第2部最終章後編「光の戦士たち」の感想……という名の、エクスデス信徒が息をするたび「やっぱつれぇわ」とこぼしてる記事です。

主な論旨としては、以下の感じ。

  • 「ヒカセンとヒカセンとヒカセンとヒカセンの話よかったね」
  • 「正論なのはわかったからフルボッコやめて差し上げろ」
  • 「そんな、梯子まで外して……」
  • 「これは、せんせーの敗北と挫折かな……」
  • 『言えてたじゃねーか』って言える答えをお出ししてあげて公式……」
今回の信徒的しんどさはさておき、アグリアスが恩恵キャラだったのは嬉しかった

前書き:公式はエグかった

去年末、ついこないだの大樹駆動振り返り記事で「来年GWあたりに来るであろう断章でどれだけ掘り下げられるかが楽しみですね」って言ってたワレワレの舌の根も乾かぬうちに、公式からここまで物語でぶん殴られることになるとは思いもよりませんでした……年末のレイドにせんせーいたからちょろっと出るかな?くらいにしか思ってなかった。エグい、公式エグい。

大樹クラスタはもちろんのこと、ほかの推しキャラを知ってるフォローさんを固有名詞単位で挙げて「あの人大丈夫かな……」と思いを馳せる、第2部の締めくくりと3周年を迎えるにふさわしい物語でした。

闘争の記憶と「光の戦士」

本題はいる前に、ヒカセンヒカセンヒカセンヒカセンの話をしとこうかと。

「冒険者」の道標

FF11/14のヒカセンもとい冒険者の存在がFF11/14組の道標になってるの、その片方だけですが冒険者なのもあり、画面の向こうから第4の壁に向けて声かけられたような面映ゆいものがありました。

シャントット博士の「わたくしたち、“代わりに”戦っているんですのよ」はヴァナ・ディール未渡航の身でもぐっときたし、ヤ・シュトラさんの「闇との調和すら果たしているかもしれないわね」にはもう涙腺ダメでしたね。そういやクリタワまだでしたね……

調和と混沌と異説の残滓

で、残る「ヒカセン」……つまりWoLとオニオンナイトにコスモス・カオス時代の異説の闘争の記憶を匂わされるの、PSPDFF有休とって発売日リアタイでプレイしてたワレワレ得が過ぎる。

FF天野展より

オニオンくんについては雲姐さんは「勝てない戦いはしない主義」の彼を覚えてくれていて(異説のオニオンくん)、隣にはFF3本編のオニオンくんを覚えてるデッシュがいてくれて、どっちでもありどっちでもない先がありそうなオニオンくんの相棒としてデッシュをおぺおむの大地に呼んでくれて本当にありがとう……!と感謝があふれてました。

そしてなー、WoLさんなー。ガーさんなー。

ガーさんは開口一番「闘争!」でですよね〜からの混沌様やったときの記憶もしかしてあるんですか?!?!だったし、WoLさんはWoLさんで特大の不穏フラグ立てたと思ったらそれ取った上にウルトラC決めてしまったし。

もうなんだよーーー「この男は『闘争』を求めているだけだ」のツーカー感!
そんでもって「ガーランドの存在証明≒闘争には相手が必要」で残るなんて!!しかも残った空間の光景が3周年記念タイトル画面のアレでしょう?ムーア剣あるじゃんしんどい!!!!!

きっと旧世界に残った空間とあの二人もろとも、ああいうのをヴァルハラって言うんだろうなー。闘争で互いに楽しく存在証明し合ってお幸せに!
水分とろうね!(突然のリングフィットアドベンチャー)

狂おしき無血全面敗北:愛おしき有限の未来

信徒としてはやはり、今回最大の焦点は会話イベント「愛おしき有限の未来」

スクショはこのイベントに対するイメージです

愛おしき有限のフルボッコ

有限の生、有限故の愛おしさをいつくしむ心、四大の恵み、お互いの存在を信じること、生きててよかったー!と思えること……
……みんなみんなこぞって言うけれど、いいですか?

せんせーには なにひとつ備わってもなければ与えられも受け取りも受け容れられもしなかったんですよ!!!!!

シェルロッタさんの言う「それだけ長く生きてきて」の大半は封印されてました!!!

アミダテリオンさんの言う「存在を無にされる苦痛」はもう受けてます!!!!!!!
本樹に自覚あるかわからないし、こっちだとクリスタルコアごと神竜の滋養になってるだろうけど!!

煮詰めるとこれ「『持てるもの』が『持たざるもの』に『当たり前に持ってるはずのものなのに』と語る」でもあるわけで、あそこまでの正論価値観フルボッコする相手は「人外で邪念の塊、他者との濃厚な繋がりを持たない」かつ「人型であり人間くさい」エクスデス先生が適任だよなーとも。
「人間」設定の誰かにこれやるとプレイヤーのリアル事情によっては地雷になりかねないね……具体例をキャラで挙げるとFFT第1章のミルウーダとラムザの会話シーンが妥当かな。
あの場面はまさにFF14における木人討滅戦の趣であります。
飯も薬もないけれど、DPSいっぱいでたね!?

掘り下げるための根回し

ここまで価値観フルボッコにされて彼にぐうの音を出させず、懊悩をあらわにさせたのには意図があると思っています。信徒のひいき目モロだしで言うと、それは「キャラクターを掘り下げる余地」

なんせ同世界出身者にギルガメッシュとかいうキャラ株ストップ高が服着て獲物振り回してるような好漢がいるんですもの。なんか、言ってしまうと分が悪いんですよね。どうしても霞んでしまうというか。
今回もその評価に違わぬタイミングでの活躍でしたしね。ホントそういうとこだぞ!原作再現でもあったし格好よかった!レオちゃんと仲良くね!

……あのイベント、あそこまでフルボッコしなくても、ガラフあたりに「あやつは邪念の集合体じゃ。ひとのもつ心や慈しみといったものは分かりえぬよ」みたいなフォローとどめを刺して、彼我を断絶させることもできたでしょう。そうせずに一方的な会話をやりきらせたのは、人格のあるものとしてそんなに思い至ることの少なかった存在に「『無』推し限界オタク()」以外の要素をつける下地としてイイ機会だったのでは、とみています。

対話の余地がなさそうなケフカを「あーれー!」したのも、
「はるかなる故郷」というこれ以上ない残酷なBGM(彼は故郷であるムーアの大森林を己が目的のために焼いている)も、完全論破な会話イベントも、雲姐さんの「あの者に無は荷が重いゆえ」も、「なぜ、わしを受け容れぬ!」も、このためにあったんじゃないかなぁと。

根無し大樹の全面敗北

しかし、だ。

苦痛はわかる、さみしさもわかる、悲しみもわかる。

いとおしさはわからない、四大の恵みも四つの心もわからない。

互いに信じあえる存在はいない。

有限の生が持ちうるものはなく、受け容れられることもなく。

「本質は無」と嘯くも、その渇望してやまない「無」に対して下位の存在と位置づけられてしまった。

ねー、おぺおむ公式、正論フルボッコのうえに梯子も外してこんなに存在意義を宙ぶらりんにして、これから大樹をどうしたいの……?あんなに力なく元気のないせんせー初めてだよ……ノーマルクエストで BURST ぶっ放すようなオーバーキルだよ。
どうせ宙ぶらりんにするんならアクキー出して(便乗)

2部8章の「なぜわしを受け容れぬ!」の時は「せんせぇぇぇ受け容れてほしかったの?!?!?!」と瞬間的に涙腺爆発したあとお約束の「無にひざまずけ!」だったから即座に涙引っ込んだけど、今回は涙腺にガタが来て緩みがひどい……

崩壊する大地の片隅で寄る辺なく「わからぬ!」とくずおれ懊悩し、なすすべなく退場させられた彼はこのとき、物語の上で、キャラクターとして、闘争に敗れるよりも「無」に飲まれるよりも、明確で決定的な「敗北」を喫したのだ、とワレワレはとらえました。
もしくは、これまで経験したことなかったであろう「挫折」
……やっぱつれぇわ。

その枝の先に:今後の推測

悲観的な考察を続けてますが、不幸中の幸いは「理」がリセットされ新たな世界に舞台が移ったこと。新しい異説の輪廻が始まる|続くこと。ぶっちゃけ第3部でどう転んでもおかしくないですよね。(そいや旧ガーWoLさんはどうなるんですかね……)

想定1:戻り巡る渇望の道

彼の参戦イベント|断章名は「無を渇望する大樹」

2部8章で「欲望のまま大地から養分を吸い取り、力を求める大樹」(WoL)という言及があり、そこから「満たされることなく求め続ける『渇望』がエクスデスの本質」って解釈を導き出せば、あるいは第3部でリセットされちゃいましたので~……とかで「やっぱり無!」なんてこともなくはないかもだけど、それだと今回の最終章であそこまでフルボッコした意味も無に帰するよね?

大樹クラスタとしても一緒に塩水で渇きを癒やすようなことになるし、なんだかんだ「無」を求めて枝を伸ばすのは先生の個性の根幹ではあるものの、この線ストレートには採用してほしくないかな。

去年買った雑誌メイン記事のムック版。天下のNewton様なので宇宙猫必至
Newton別冊『無とは何か』 (ニュートン別冊)
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想定2:デルタ零式4層案件ルート

闇のクリスタルコアにスピリタスが呼んだ戦士から抜き出した「異形の力」があると聞いて!
と2部10章攻略中でも言ってましたが、毎度おなじみ!デルタ零式4層案件ルートw

正直バトルとしてはやってみたい!けど、下手するとストーリーからガチ退場になっちゃいそう……。システム上はパーティメンバーとして戦えるだろうし「理」の意志が終盤で示唆したように おぺおむ戦士たちもDFF伝統の「意志&記憶+イミテーションボディ」みたいだし、最悪意志だけの状態で座標に保存とかできればストーリー上でもなんとかなるかもしれないけど……。

もしくは「千と千尋の神隠し」のカオナシよろしく、戦闘が進むごとにパーツがぼたぼた落ちだして、最後にひとつのトゲが残る禁断の「新→旧逆再生」ルート()も視野に…………やめよっか、この話。

想定3:新たな答えを探す道

今回の「長く生きてきてそんなことも分からんのか?」「あの者に無は荷が重い」「わからぬ!」に前向きな解釈が許されるなら。

これまで「『無』をこの手にし万物を回帰させさえすれば」としてきた行動理念やその内に湛える邪念の淵と向き合い「自身で答えを出す」「新たな道を見いだす」フェーズに来てるんかなーと思います。

2部8章で「純粋な邪念よりも負の感情を持った存在(バッツのダークイミテーション)の方が力を持つのでは」って推測があってからの「なぜわしを受け容れぬ!」そして今回の「わからぬ!」の叫びは、純粋な邪念から感情の芽生えを感じとれそうです。

きっとそこから歩める道があるはず。
FF6でティナが「戦う力」を失い取り戻したときのように、FF7でクラウドの精神世界に飛び込むときのように。FF8でリノアを背負い塩湖を渡るスコールのように、FF9で一時なりとも空っぽになってしまったジタンのように。

ただ、彼らと違うのは——「答え」に向かい歩むしるべとなりそうな要素があまりにも見当たらないこと。それと知らないまま交流を重ね結果としてミシアさんに寄り添うこととなったハンター(2部5章)みたいな存在や事物が現れるとよいのですが、理の生まれ変わった地で同じ手が使えるかどうか。

……マーシュこないかなー。FFTAどころかFFTキャラもまだまだ来てほしい現状だから贅沢な話なんだけど、いろんな意味でセンセーと相性良さそうだよね。それぞれ出典作品で「クリスタルを壊す」って共通の実績あるし(不穏)。

結論:どうかゆく道に優しき答えを

せめてマメットをはぐはぐ

これまでの「『無』推し限界オタク」なキャラクターのあり方に決定的な一撃を打ち込まれた第2部最終章。世界の理が回ってからも止めどない邪念の赴くまま渇望に従うのか、破綻して”新”なるモノと化すか、はたまた違う道を見いだすのか。
いまはまだ本樹と新たなる「理」のみぞ知る話です。

ある意味マーテリア勢より険しい道かもしれないけど、どうか、今年振り返ったときにこちらから「言えてたじゃねーか」と言える優しい答えを見つけてほしい、と願ってやみません。

後書き:それにつけても恩恵のほしさよ

おぺおむ各部最終章ともなると推測が憶測となり飛躍しがちなので、ここまでつらつら述べたことが見当違いになる可能性は十分あります。

今回もさっそく、WoLたま秘密のおしゃべりシーンの時点で「WoL=プレイヤー名だったりしないかなー原作ギミックからすると……」みたいなこと嘯いてたしねw

とりあえず断章までに目立った再登場はないかなーと楽観視?(そういえば、参戦イベント以降恩恵キャラ化してないんですよね。断章までお預けかな?)するとして、どっかでハイガードメダル20確保しとくから、第3部の舞台に出てくるまで滋養のあるもの摂って……やっぱりHB1○1?それともオーガニックな堆肥?

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参考:DFFOOえくたん年表

おまけ。

  • 2017年2月1日

    DFFOOサービス開始
  • 2017年12月18日
    第1部第11章

    ストーリー初登場

  • 2018年7月13日
    第2部第2章「光」

    FF4キャラメインシナリオ。ゴルいじりポジ

  • 2019年7月18日
    第2部第8章「風の還る場所」

    FF5キャラメインシナリオ。

  • 2019年7月25日
    参戦イベント「無を渇望する大樹」

  • 2020年1月1日
    レイドボス討伐「深淵より集いし絶望」

    「彼方より来たりし絶望」レイドボス

  • 2020年1月31日
    第2部最終章後編 「光の戦士たち」←いまココ!

  • 2020年5月7日
    断章「無を渇望する大樹」

  • 2021年1月15日
    レイドバトル「宵闇の宴」

    バースト武器実装
    キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!