「シーボルトミミズ」の川

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幽玄の白に煙る色
雨と野焼きの煙る中、派遣クエストで某いの町山中へいって参りました。
寒さとか雨とかそのへんのことは覚悟してたんですが、これはちょっと……

ある程度は予想していたけど、予想外だったよ、うん。

えー。
虫、特にミミズがダメとか虫が蠢いてるのがダメな人は、この先ご覧にならないことをオススメします。
お口直し代わりに、霧に煙る紅葉の写真を載せておきますね。
白と黒と色と滝

 後 悔 し ま せ ん ね ?
(あ、これちょっと言ってみたかった(←<「後悔しませんね?」)

とはいえ、わたしも写真加工しててちょっと気持ち悪くなったので画像は小さいですが、雰囲気は分かっていただけるかと。

シーボルトミミズの「川」
あ、大丈夫、クリックしても大きくなりません。

雨の日の翌日に、どこからともなく道路に出てきて車に轢かれている、青黒い「アレ」。
長さ20~30cmにもなる「シーボルトミミズ」の大群ッ
地元では何故か「かんたろう」と呼ばれてるアレです。
もちろん、写真に写ってるウナギっぽいものすべてがシーボルトミミズで、しかも、こんな大群が数メートルに渡って続いているという、いくら「かんたろう」に慣れてるわたしでも、2パネルくらいのけぞってしまう光景がそこにはありました。

一緒に仕事に来ていた看護師さんに「同僚に(こんなすごいのがいた証拠として)見せたいッ!」と言われたのもあって、撮影したのが上の写真、というわけです。
で、家に帰ってから調べ物して、ワレワレが「かんたろう」と呼んでいたものが実は「シーボルトミミズ」という名前だったということに、新たな発見の喜びを見いだしていたりします。

●シーボルトミミズとは?
高知県で一般的に『カンタロウ』と呼ばれているシーボルトミミズPheretima sieboldi (Horst.)は、フトミミズ科フトミミズ属に属する大型のミミズである。シーボルトミミズは四国や九州を中心として、中国地方や紀伊半島、中部地方にも分布し、屋久島以南の南西諸島には分布していない。但し、近縁種は東南アジアを中心に世界に広く分布している。日本には60種以上のフトミミズ属が分布しているが、シーボルトミミズは全身が青藍色であるため、他種との判別が容易である。通常、成熟個体の体長は25~28cm、太さ14~15mm程度であるが、大きな個体では体重30g以上、体長30cmにも達する(以下略)

シーボルトミミズについて

このシーボルトミミズの大発生&大移動は九州・四国のあちこちで見られているらしく、このことを調べているミミズなんでも研究に写真を提供してきました。

コメント

  1. 福田謙三 より:

    僕は2003年の夏に山梨県に行き山登りをしていたら太さ30mm以上と長さ1m近くのシーボルトミミズを発見し最初何かと思って、手で掴まえようとしたけど、力が強すぎて逃げられました。これは信じにくい話ですがホントの話です。

  2. Dynastess より:

    >福田さん
    それウナギレベル! ウナギレベルだから………!!
    あの写真を撮ったのは高知県中部山間部の施設駐車場でのことだったんですが、もっと山の奥ともなれば、見たこともないようなのがいても不思議じゃないのかも。

    ウナギレベルと書いておいて、シーボルトミミズの蒲焼きを想像し
    胃が縮こまったのは内緒です(←